10月31日(火) 晴

1講目の英語クラスの女子(3回生)がスチュワーデス志望ということを知る。
TOEICが650点くらいと言っていた。
外資系の航空会社は730点がボーダーなのでがんばらないとダメらしい。

朝から頭痛。保健室へ行き、薬を貰う。

「現代思想」の講義でインセスト・タブー(近親婚の禁忌)の話があった。
帰り際に書店で「レヴィ=ストロース入門」小田亮(ちくま新書)が目に付き、購入。
インセスト・タブーについてかかれた部分を読む。
目から鱗。今まで私は
血族結婚のもたらす優生学的・遺伝学的な弊害(つまりは障害を伴った新生児の生まれやすさなど)という理由から、このタブーが存在したいると思っていた。

しかし古代の記録にはそのような観念を記したものは発見されておらず、遺伝学的な証明もされていないとのことがわかった。
 
レヴィ=ストロースの説では、インセスト・タブーは自集団の女性を他集団へ贈与せよとの「交換命令」なのだという。
定住農耕社会における、女性の稀少性(生命の誕生のための母体)に基づくものだとの説明には納得。

この本を読み、知の断絶を思った。知識をもっている人との中での常識と、俗な言説が流布している社会との差異を強く感じた時間だった。

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